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ORNETTE!/ORNETTE COLEMAN

ornette!.jpg


私とオーネット・コールマンの音楽との出会いは、多くの人と同じ(であろう)「THE SHAPE OF JAZZ TO COME」です。ロックばかりを聴いていた頃リヴィング・カラーというブラック・ロック・バンドが大好きだったのですが、そのバンドのギタリストのヴァーノン・リードがオーネットの直系だとある雑誌に書かれており、こんなスゴイ人の師匠筋ってどんな人なんだろうと思い興味を持つようになりました。
 それから数年後、ジャズを聴くようになりましたが、最初は何を聴いて良いか分からなかったので、本に載っている名盤と言われるものから聴き始めました。マイルスの「KIND OF BLUE」やロリンズの「SAXOPHONE COLOSSUS」、コルトレーンの「A LOVE SUPREME」等(ベタですね)に混じって「THE SHAPE OF JAZZ TO COME」も入っていました。
 ジャズ初心者がいきなりオーネットというのも、今考えると恐い物知らずというかスゴイ事ですが、ロックを聴いていた頃からちょっと変わったのが好きだった(フランク・ザッパとか。あとプライマスっていう変態バンド知っている方います?)ので、ジャズの本にオーネットはちょっと変わっているとか難解とか書かれているのを見て、逆に聴いてみたくなりました。
 最初に聴いた曲は当然1曲目の「lonely woman」ですが、やはりというか、全く分かりませんでした。なにしろテーマのメロディとリズムセクションが違うリズムで進んでいるというのが不思議でしたし、テーマも一定のビートを刻んでいないしで、聴きながらポカーンとしてしまいました。
 しかし、最初は分からなかったけど何度も聴いている内ハマったという事も経験していたので(その最初の経験が先ほど名前の出たリヴィング・カラーの「TIME'S UP」というアルバムでした)、絶対分かるまで聴いてやろうという使命感に突き動かされて(意味不明)辛抱強く聴いていました。
 そしておそらく10回以上は聴いたでしょうか、ある日突然「lonely woman」のメロディが魅力的に感じられるようになり、オーネットのアドリブも難解ではなく、よく歌うメロディックなものだと思え始めました。要するに何度も聴く内にメロディを覚えた事で、オーネット独自のリズム感というか呼吸感とでもいうものが私にも理解でき、共有できるようになったという事だと、今になってみると分かります。当時はもちろんそんなに冷静に分析できるはずもなく、ただ「うわーっ、カッコエエかも」と単純に感動していただけですが。
 ともかくそれからオーネット・コールマンという人は私にとって特別な存在になるわけですが、それはフリージャズへの扉を開けてくれたというだけではなく、私の音楽の聴き方を大きく変えるきっかけを作ってくれたという事でもあります。それまでは楽譜に書けるような、リズムにきっちりメロディを乗せる音楽ばかり聴いていたので、「lonely woman」をどう聴いて良いのか分からなかったわけですが、世の中には楽譜には書ききれない、もっと微妙で繊細な世界があるという事です。別の言い方をすれば、今までは自分の耳に合う音楽だけを聴いていましたが、音楽に自分の耳を合わせて聴いてみるとまた違った発見や感動がある、といったところでしょうか。
 オーネットが嫌い、または理解できないという方は沢山いると思いますが、例えば1曲でもいいのでメロディやアドリブをCDと一緒に唄えるくらい覚えるまで聴いてみたらいかがでしょうか。そうすれば昔の私のようにある日突然オーネットを好きになるかもしれません(保証はできませんが)。
 えー、本当は最近買った「ORNETTE!」というアルバムを紹介するつもりだったのですが、前フリの部分だけでこんなに語ってしまったので、「ORNETTE!」の紹介は次回にしたいと思います。
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01:16 | jazz | comments (4) | trackbacks (1) | page top↑

FRIGHT OF i/DAVID S. WARE

ware2.jpg

 デヴィッド・S・ウェア1992年発表(録音は1991年)のアルバムです。この人は1949年生まれ。70年代にセシル・テイラーやアンドリュー・シリルのグループで活躍したものの、80年代は目立った活動をしていなかったようです。90年代に入りこのアルバムをDIWレーベルから発表したのを皮切りに、年に1枚位のペースでアルバムを出していきますが、全てマイナーレーベルからのリリースでした。しかし1998、2000年に米コロンビアというメジャー会社からアルバムをリリースしました。これには当時コロンビアのジャズ部門でスーパーヴァイザーを務めていたブランフォード・マルサリスの強い後押しがあったそうです。しかしブランフォードがコロンビアのスーパーヴァイザーを辞め、その後のウェアのアルバムはまたマイナーレーベルからのリリースになっているようです。
 このアルバムには全6曲が収録されていますが、「there will never be another you」、「yesterdays」とフリージャズのアルバムにしては珍しくスタンダードが入っています。あと1曲「sad eyes」というバラードがありますが、不勉強のためスタンダード・ナンバーかどうかは分かりません(作曲者はA.Jones)。知っている方がいらっしゃれば是非教えて頂きたいです。ちなみに残りの3曲はウェア自身のオリジナルです。
 このアルバムの編成はウェアのts、マシュー・シップのp、ウィリアム・パーカーのb、マーク・エドワーズのdrというワン・ホーン・カルテットです。私はこのアルバムを含め彼のアルバムを7枚(と言っても自分で買ったのはこれだけですが)持っていますが、よほど気に入っているみたいで全てこの編成です。しかもドラム以外同じメンバーです。ちなみに私の持っている7枚の内ドラマーは4人代わっています。
 それはともかく、フリージャズでピアノをグループに常に入れているというのは珍しいですが、これは彼の音楽にスピリチュアルな要素が強い事と関係があるのかなと思います。マシュー・シップの名前はウェアのアルバムで初めて知りましたが、セシル・テイラーのような過激なタイプではなく、デイヴ・バレル(60~70年代にアーチー・シェップのグループで活躍)あたりに近いように思います。また、マッコイやハンコックの影響も感じられます。
 リーダーのウェアは物凄いパワーで吹きまくるプレイで有名ですが、正直このアルバムでは少しおとなしい気がします(あくまで彼にしては、という事ですが)。バラードが多いのも大きな理由のひとつですが、全体的に不完全燃焼な感じがします。私が持っている他のアルバムでは、テーマの後は集団即興になだれ込むというフリージャズではよくあるパターンの演奏が多いですが、このアルバムは違います。オリジナル曲は、ほぼ一定のリズムをバックにしたモード的な曲(曲調としては大好きなタイプなんですけどね)だったり、どんどん展開が変わる複雑な構成の曲だったりと、結構考えて作ったのではないかと想像します。しかし逆にそれがパワーを弱めているような気がします。ドラムが弱いのも気になるところです。
 というわけでイマイチ歯切れの悪いアルバム紹介になってしまいましたが、過激な演奏が聴きたいという方には「CRYPTOLOGY」をオススメします。これはスゴイです。爆裂サックスが聴けます。あと、スピリチュアルな演奏が好きな方には「GODSPELIZED」が良いと思います。
22:53 | jazz | comments (0) | trackbacks (0) | page top↑

それがどうしたと言われそうですが、とりあえず報告します

 今までは、昔よく聴いた思い入れのあるアルバムを紹介していたのですが、これからは最近買ったアルバムを中心に書いていきたいと思います。
 というのも、思い入れのあるアルバムだと紹介文を書くのに力が入りすぎてなかなか書けず、更新も滞ってしまいがちになり、どのアルバムを選ぶかも迷ってしまいます。
 そんなに深く考えるほどの事でもないのですが、買ってきたアルバムを聴かずに棚にしまったままという事も多々あるので、ちゃんと聴こうと思いそういう事にしました。もちろん思い入れのあるアルバムも時々は紹介していくつもりです。
 というわけで、昨日4枚買ったので今月はこれらを紹介したいと思います。ただウルマーのアルバムは既に持っている(ジャケットが違い、値段も210円と嘘みたいに安かったので思わず買ってしまいました)ので、また別の機会にじっくり書こうかなと思っています。


「FLIGHT OF i」 DAVID S.WARE 

「HIDDEN VOICES」 ANTHONY DAVIS JAMES NEWTON QUARTET

「ORNETTE!」 ORNETTE COLEMAN

「ARE YOU GLAD TO BE IN AMERICA?」 JAMES "BLOOD" ULMER

  
21:13 | jazz | comments (2) | trackbacks (0) | page top↑

TERENCE TRENT D'ARBY'S NEITHER FISH NOR FRESH

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 テレンス・トレント・ダービーの最高傑作「NEITHER FISH NOR FRESH」です。この人はアメリカ生まれですが、10代後半にドイツ軍に入りその後1987年にイギリスでデビューしたシンガーです。デビューアルバムはイギリスで初登場1位となり、瞬く間にトップアーティストに登りつめました。そして1989年にセカンドアルバムとなるこのアルバムを発表しました。作詞・作曲だけでなくアレンジ・プロデュースも自分で行ない、ほとんどの楽器を演奏するなど、あの天才プリンスを彷彿とさせますが、実際マスコミにはデビュー当時からよく比較されたようです。
 私が彼を知ったのは、当時よく見ていたビルボードなどの音楽番組を通してです。ファーストアルバムからのヒットシングル「if you let me stay」や「wishing well」を聴いて声の素晴らしさ、エキゾチックなルックス(アフロ・アメリカン、チェロキー・インディアン、スペイン、ポルトガル、アイルランド等の混血)、アクションのカッコよさに一発で大好きになりました。その頃高校生だった私はCDを買うお金もなく、レンタルショップにも置いていなかった(田舎だったんです)ので結局ファーストアルバムは聴けずじまいでした。しかし待ちに待っていたこのセカンドはレンタルショップに置いてあったので聴く事ができました。
 個性的ではありましたがキャッチーだったファーストアルバムからのヒットシングルに比べ、このアルバムは冒頭からディストーションのかかったギターがフェイドインしてきたかと思うとテレンスの語りが入りそのままあっという間に1曲目が終ってしまうという、なんともサイケなサウンドで面食らった事を覚えています。
 2~4曲目は比較的静かで地味目の曲が続きますが、メロディー自体は綺麗なものの、アレンジはかなり変態な感じ(ほとんどテレンスによる多重録音)でこのあたりは、聴き込むうち凄いと思えるようになりましたが、当時の私には理解に苦しむところでした。
 しかし5曲目はホーンセクションも入った完全なバンドサウンドで、昔のR&B・ソウル色丸出しの大グルーヴ大会でテレンスのヴォーカルも力強くストレートにシャウトしており、これは文句なしに楽しめる曲です。
 この後は最後の2曲を除き比較的アップテンポの曲が続き、ストレートなファンク調のものもあれば、モロサイケなもの(7、9曲目なんて最高です)もありますが、このあたりはまさにテレンスの才能が爆発しているという感じです。とにかく彼のハスキーでテンションの高いヴォーカルは何にも代え難い魅力です。
 最後の曲はゴスペル・教会音楽風ですが、少しタンバリンが入る程度でほぼ完全なアカペラです。彼一人の声による多重録音で一人ゴスペル・グループといった感じですが、これまたメロディーは綺麗なのにバック・コーラス部分は不協和音のハーモニーという変態的な曲です。
先にも書いたようにファーストアルバムは大成功を収め、このセカンドも多くの人が期待していた訳ですが、ドラッグアルバムとも言えるような内省的で難解な内容のため、評論家の間では高い評価もあったようですが、セールス的には大失敗だったようです。その後も、現在までトータルで5枚のアルバムを発表していますが、個人的にはセカンドを超えるクオリティを持ったものは作れなかったと思っています。
 プリンスと比較されるほどの才能を持ちながら、今では完全に忘れ去られたテレンスですが、このアルバムはポップ史に残る名盤だと思います。サードアルバムもセカンドのような革新性はありませんが、クオリティの高い良いアルバムです。逆に一番売れたファーストは今聴くとちょっと時代を感じさせます。ちなみに5枚目のアルバムを発表した時には、サナンダ・マイトルーヤという名に改名していました。理由は知りませんが、プリンス同様天才の考える事はよく分かりません。
 私は2~4枚目のアルバムを最近ブックオフで購入しましたが、全部250円でした。歴史に残る大名盤が中古屋で投げ売り同然の価格で売られていて、悲しい思いをした事が何度かありますが、これもそんな一枚です。少しでも興味を持たれた方は、安価で手に入れられるので是非聴いてみて頂きたいです。プリンスの「PARADE」やスライの「暴動」が好きな方には絶対おすすめです。

 最後にテレンスの全アルバムを発表順に載せておきます。


 「INTRODUCING THE HARDLINE ACCORDING TO TERENCE TRENT D'ARBY」 

 「NEITHER FISH NOR FRESH」

 「SYMPHONY OR DAMN」

 「VIBRATOR」

 「WILD CARD」(サナンダ・マイトルーヤ名義)



 
00:29 | soul | comments (0) | trackbacks (0) | page top↑
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