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TERENCE TRENT D'ARBY'S NEITHER FISH NOR FRESH

T.T.D.jpg

 テレンス・トレント・ダービーの最高傑作「NEITHER FISH NOR FRESH」です。この人はアメリカ生まれですが、10代後半にドイツ軍に入りその後1987年にイギリスでデビューしたシンガーです。デビューアルバムはイギリスで初登場1位となり、瞬く間にトップアーティストに登りつめました。そして1989年にセカンドアルバムとなるこのアルバムを発表しました。作詞・作曲だけでなくアレンジ・プロデュースも自分で行ない、ほとんどの楽器を演奏するなど、あの天才プリンスを彷彿とさせますが、実際マスコミにはデビュー当時からよく比較されたようです。
 私が彼を知ったのは、当時よく見ていたビルボードなどの音楽番組を通してです。ファーストアルバムからのヒットシングル「if you let me stay」や「wishing well」を聴いて声の素晴らしさ、エキゾチックなルックス(アフロ・アメリカン、チェロキー・インディアン、スペイン、ポルトガル、アイルランド等の混血)、アクションのカッコよさに一発で大好きになりました。その頃高校生だった私はCDを買うお金もなく、レンタルショップにも置いていなかった(田舎だったんです)ので結局ファーストアルバムは聴けずじまいでした。しかし待ちに待っていたこのセカンドはレンタルショップに置いてあったので聴く事ができました。
 個性的ではありましたがキャッチーだったファーストアルバムからのヒットシングルに比べ、このアルバムは冒頭からディストーションのかかったギターがフェイドインしてきたかと思うとテレンスの語りが入りそのままあっという間に1曲目が終ってしまうという、なんともサイケなサウンドで面食らった事を覚えています。
 2~4曲目は比較的静かで地味目の曲が続きますが、メロディー自体は綺麗なものの、アレンジはかなり変態な感じ(ほとんどテレンスによる多重録音)でこのあたりは、聴き込むうち凄いと思えるようになりましたが、当時の私には理解に苦しむところでした。
 しかし5曲目はホーンセクションも入った完全なバンドサウンドで、昔のR&B・ソウル色丸出しの大グルーヴ大会でテレンスのヴォーカルも力強くストレートにシャウトしており、これは文句なしに楽しめる曲です。
 この後は最後の2曲を除き比較的アップテンポの曲が続き、ストレートなファンク調のものもあれば、モロサイケなもの(7、9曲目なんて最高です)もありますが、このあたりはまさにテレンスの才能が爆発しているという感じです。とにかく彼のハスキーでテンションの高いヴォーカルは何にも代え難い魅力です。
 最後の曲はゴスペル・教会音楽風ですが、少しタンバリンが入る程度でほぼ完全なアカペラです。彼一人の声による多重録音で一人ゴスペル・グループといった感じですが、これまたメロディーは綺麗なのにバック・コーラス部分は不協和音のハーモニーという変態的な曲です。
先にも書いたようにファーストアルバムは大成功を収め、このセカンドも多くの人が期待していた訳ですが、ドラッグアルバムとも言えるような内省的で難解な内容のため、評論家の間では高い評価もあったようですが、セールス的には大失敗だったようです。その後も、現在までトータルで5枚のアルバムを発表していますが、個人的にはセカンドを超えるクオリティを持ったものは作れなかったと思っています。
 プリンスと比較されるほどの才能を持ちながら、今では完全に忘れ去られたテレンスですが、このアルバムはポップ史に残る名盤だと思います。サードアルバムもセカンドのような革新性はありませんが、クオリティの高い良いアルバムです。逆に一番売れたファーストは今聴くとちょっと時代を感じさせます。ちなみに5枚目のアルバムを発表した時には、サナンダ・マイトルーヤという名に改名していました。理由は知りませんが、プリンス同様天才の考える事はよく分かりません。
 私は2~4枚目のアルバムを最近ブックオフで購入しましたが、全部250円でした。歴史に残る大名盤が中古屋で投げ売り同然の価格で売られていて、悲しい思いをした事が何度かありますが、これもそんな一枚です。少しでも興味を持たれた方は、安価で手に入れられるので是非聴いてみて頂きたいです。プリンスの「PARADE」やスライの「暴動」が好きな方には絶対おすすめです。

 最後にテレンスの全アルバムを発表順に載せておきます。


 「INTRODUCING THE HARDLINE ACCORDING TO TERENCE TRENT D'ARBY」 

 「NEITHER FISH NOR FRESH」

 「SYMPHONY OR DAMN」

 「VIBRATOR」

 「WILD CARD」(サナンダ・マイトルーヤ名義)



 
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