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COOL STRUTTIN'/SONNY CLARK その1

 前回の「SAXOPHONE COLOSSUS」に続きハード・バップの超有名盤「COOL STRUTTIN'」を取り上げてみたいと思います。

 このアルバムを手に入れたのは、ジャズを聴き始めて一年くらいは経っていたと思いますが、ほとんど印象に残らなかったような気がします。何度も繰り返し聴いた記憶もありませんし、なにしろ今回久しぶりに聴いてみてアルバム・タイトル曲以外は「あっ、こんな曲だったっけ」というほど憶えていませんでした。

 このアルバムの人気の訳は何と言ってもアルバム・タイトル曲のテーマの親しみやすさなのでしょう。適度なブルージーさ、聴いていて心地よいテンポとリラックス感、これらはアルバム全体にも共通するムードですが、特にこの曲に端的に表れていると思います。

 という訳でこの曲を中心に書いていこうと思いますが、先にも書いた通り私はほとんどこのアルバムに思い入れがありません。もちろんこの曲に関しても同様です。テーマが分かりやすいという以外に正直書く事がありません。ジャズにおいてテーマは意外と大事だと思っていますが(この事に関してもいつかじっくり書きたいです)それもやはり素晴らしいアドリブがあってこそのものだと思います。

 そこでこの曲のアドリブに関してですが、全員可もなく不可もなくという印象です。この曲調・テンポでもの凄いソロを期待する方が無理というものかもしれませんが、クラークのソロ(特に二回目)を聴いていてふと頭に浮かんだのがウイントン・ケリーの「KELLY BLUE」のタイトル曲です。テーマの感じは大分違うかもしれませんが、同じくらいのテンポのブルースということで連想したのでしょう。
 そこで早速「kelly blue」をこれも久しぶりに聴いてみたら、クラークとケリーのプレイは共通点が多く感じられましたが、ファンキーさ・ダイナミックさ・存在感はケリーの方が強く感じられました。「kelly blue」も管楽器が入っているのですが、それでも主役はピアノという感じがするのに対し、「cool struttin'」でのクラークは、何の情報もなく聴いていたらサイドマンかと間違えてしまいそうな地味さです。しかしもしかしたら、このあたりに日本でのクラークの人気の高さ(と同時にアメリカでの人気の低さ)があるのかもしれないと、今ふと思いました。
 
 判官贔屓というと陳腐ですが、あまり自分を主張せず縁の下の力持ち的な謙虚さ・実直さが日本人好み、とこれまた陳腐な解釈になってしまいました。
 クラークの翳りのあるプレイが日本人好みだという話をよく聞きますが、この曲に関しては個人的に今いちピンと来ません。それはともかく、アメリカでの知名度の低さにも関わらず、クラークがブルーノートのハウス・ピアニストとして数多くのセッションに参加しているということは、この曲を聴いて納得出来る気がします。
 
 という事は、クラークは伴奏者としては一流ですがソロイストまたはリーダーとしての力量はどうなのでしょうか。これはクラークのピアノがフィーチャーされている「deep night」およびピアノ・トリオの演奏を聴いてみなければ。という事で次回に続きます(長い)。













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02:15 | jazz | comments (8) | trackbacks (1) | page top↑
COOL STRUTTIN'/SONNY CLARK その2 | top | SAXOPHONE COLOSSUSとSONNYY ROLLINS VOL.2 その2

Comments

#
>サイドマンかと間違えてしまいそうな地味さ

似たようなことを考えました。
ミックス次第でどうにでも印象は変わりそうな気もするのですが。
弾むような感じが魅力な半面、タッチがあまり強くないのかなという気もしてます。
このアルバム自体は、決して嫌いではないんですけどね。

続き、楽しみにしてます。
by: piouhgd | 2007/01/17 14:43 | URL [編集] | page top↑
#
 タッチの弱さ・線の細さは私も感じました。クラークはどちらかというとファンキー系のピアニストと言われているようですが、ウイントン・ケリーやボビー・ティモンズと比べるとあまり打楽器的な弾き方をしませんし、低音域をあまり使わないようですね。それがクラークの持ち味とも言えるでしょうし、そこが逆に広い支持を得ている理由の一つかもしれませんが、piouhgd さんと同じように私も物足りなく感じます。
 ただホーン入りの編成でピアニストが目立つことは至難のワザだと思うので、特別クラークが弱いわけではないのかもしれませんが、いわゆるファンキー系の人と比べると弱く感じられるのかもしれません。クラークをファンキー系の人と比べる事自体疑問に思われる方もいらっしゃるかもしれませんが。
 タッチの問題に関しては次回以降も他のアルバムも聴いた上でもっと突っ込んでいきたいと思っています。
 
by: おみや | 2007/01/18 01:34 | URL [編集] | page top↑
# ちょっと反論。
こんにちわ。bassclefと申します。
賛否どちらのコメントもどうぞ、ということなので少々忌憚のないところを。
賛~ロリンズのvol.2は当方もすごく好きなLPです。モンクの強さとロリンズの太さが実にいい具合にかみ合っている感じありますね。モンク作のreflectionsは最高だあ!
否~おみやさんの本線はちょっとフリーっぽいジャズのようですね。そしてご本人が「あまり聞き込んでない」と再三コメントしているように・・・ハードバップのジャズを特に好き、ということではないような感じを受けます。それなのに、なぜ「自分にはピンとこない」というだけで、ロリンズの「コロッサス」やソニー・クラークの「クール・ストラッティン」を(その人気・知名度を)揶揄するような記事ばかり書かれるのか、僕にはわかりません。なんだか「世間に人気が高いということがおもしろくない」ということだけに反発しているように見えます。それでは単なるアマノジャクではないでしょうか?
本当にその内容が気に入り好きで聴いている方が、何十年も前からいるからこそ・・・「大名盤」となっているわけですよ。「大名盤」だからすごい、ということではないのですよ。
もちろんご自分のブログですから、ご自分がそれらの「大名盤」にピンとこない、ということを書かれること自体は全く自由なことだと思います。しかし「コロッサス」の良さ(人気の理由)が「中庸」「テーマのわかりやすさ」であることだとか、また(ソニークラークでは)「テーマの良さ」だけ~しかもアドリブの中身がない、という論調で書かれている。あなたはジャズの何を、ジャズのどこを聴いているのですか?マクリーンのソロ、ファーマーのソロ、それからあのクラークの重いビート感とタッチの強弱!クラークのタッチが弱い?どこをどう聴いたらクラークのタッチが弱いのか?和音でガンガン押してくるタイプではないだけで、だから「地味に」「弱く」と捉えるのは、これは明らかに間違っていますよ。
と、まあこちらの好き勝手を言わせてもらいました。
「あまりこのレコードを聴いてない」「ハードバップを聴き込んでない」という段階で、わざわざ「大名盤」をこき下ろす記事ばかり書くのはどうでしょうか?
あまり聴かずに、思い込みだけで書くのはやめてほしいですよ。
以上、余分なことでしたがこういう風に捉えるジャズ好きもいる、ということでご理解下さい。
by: bassclef | 2007/01/18 11:22 | URL [編集] | page top↑
#
 bassclefさん、初めまして。コメントありがとうございました。
 賛だけではなく否のご意見も伺いたいと思ったのは、ハード・バップを本当に好きな方から「名盤」と言われているアルバムのどこが素晴らしいのかを聞きたかったというのが大きな理由です。なので否のご意見を頂けたのは有難いのですが、bassclefさんのハード・バップに対する愛情は伝わってくるものの、実際どこが素晴らしいのかはあまりよく分からないままなので、もう少し詳しく説明して頂けると嬉しいです。
 あといくつか再反論させて頂きます。「世間に人気が高いということがおもしろくない」のではありません。有名盤で好きなものももちろんあります。自分の評価と一般的な評価とのズレが大きいのが気になっていたので取り上げたのです。しかも「SAXOPHONE COLOSSUS」もこき下ろしてはおらず、アドリブの素晴しさにも触れていて、むしろ褒めている位だと思います。あとお聞きしたいのは一般的には「VOL.2」より「SAXOPHONE COLOSSUS」のほうが人気があるのは何故だとお思いでしょうか。
 また「COOL STRUTTIN'」のタイトル曲のアドリブについて「可もなく不可もなく」という私の表現を「中身がない」と解釈するのは不可解です。私は「普通」の意味で書いたのですが、「中身がない」のならば明らかに「悪い」という意味だと思います。全体の文脈からそう解釈されたのかもしれませんが、bassclefさんの方にも「思い込み」があるのではないでしょうか。
 テーマに関して言うと、あの曲が(アドリブはそのままで)もっと分かりづらいというか口ずさみにくいメロディだったらここまで人気が出ていただろうか、というのが正直な感想です(それを先に言えと言われそうですが)。
 タッチに関して「どこをどう聴いたらクラークのタッチが弱いのか?」と仰っていますが、bassclefさんにとってタッチの弱いピアニストとは誰なのでしょうか、ぜひ伺いたいです。 
 あと、bassclefさんがハード・バップ好きなことは強く感じられましたが、その他の音楽はどうなのでしょうか。私は確かにフリー・ジャズも好きですが、一番好きなトランペッターは20年代のルイ・アームストロング、ベースはウォルター・ペイジやチャールス・ミンガス、アルト・サックスはパーカー、テナーではレスター・ヤングも大好きです。ジャズ以外にもブラック・ミュージック全般が大好きで、ハード・バップという狭い世界での微妙な違いにこだわって聴いてきたわけではないので、そういう事に詳しい方の意見を聞きたくてあえて挑戦的とも取れる文章を書いた部分もないとは言えません。
 でも感情的な論争をしても結局好み・価値観の違いということで終わってしまうので、君は素人だから分からないだろうけどこういう聴き方もあるんだよ、と教えて頂ければ幸いです。
by: おみや | 2007/01/18 22:55 | URL [編集] | page top↑
#
おみやさん、冷静な反応、感謝します。
たしかに僕の方にある種の「ハードバップへの思い込み」もあるでしょうね。そういう部分が
>あえて挑戦的とも取れる文章を書いた部分もないとは言えません~
というおみやさんの仕掛けにはまったのでしょう(笑)
ただ・・・ジャズは(もちろんハードバップに限らず)自分の耳で聴いて「感じる」かどうかです。どこがいいのですか?などということを説明して、「ふうん・・・だからいいのか」というようなものではないでしょう。
いろいろ聴いてみてください。それで「あまり感じるところがない」のであれば、それはそれで全然OKで、それこそ好みの違いなわけだし、それ以上、無理して好みでないタイプのジャズ(音楽)を聴くこともないだろうし、ましては、その手の名盤のことを「正直、書くこともない」とまで言いながら、記事にすることもないか、と思うのです。
ソニー・クラークの「タッチ」については・・・あれだけ右手のタッチの強弱を意図的につけて重いビート感を出す(出そうとしている)ピアノ弾きはそうはいない、ということです。



by: bassclef | 2007/01/18 23:46 | URL [編集] | page top↑
#
 bassclefさん、再度のコメントありがとうございました。
 クラークのタッチに関してのお考え、興味深く読みました。そうなのです、こういうお話しを伺いたかったのです。bassclefさんが思うクラークの良さを聞いて、私がそれを頭の中だけでなく心の中から今すぐ実感出来るかはもちろん別問題ですが、これから私がジャズ・ピアノを聴く時にそういう点を気にするようになるでしょうし、いつかそれが本当に素晴らしいと実感出来る時が来るかもしれません。
 それはともかく、私とは意見の異なるbassclefさんとこうしてコメントのやりとりが出来、新たな発見があった事ひとつをとっても、この記事を発表したのは私にとって無意味な事ではなかったと思います。それに付き合わされたbassclefさんにとってはいい迷惑だったかもしれませんが。
 もちろん反省する点も多いにあると思っているので、これからはもう少し表現に気を付けて書こうと思います。
 ただ、誤解して頂きたくないのは、褒めている部分も多い「SAXOPHONE COLOSSUS」はもちろん「COOL STRUTTIN'」も最初からけなす目的を持って書いたわけではありません。この二枚は十年以上前に聴いた時、人気は高いけど今イチ良さが分からなくて(「SAXOPHONE COLOSSUS」の方は好きは好きでしたが「COOL STRUTTIN'」は「嫌いじゃないけどうーん、よく分からん」という感じです)、あまり熱心に聴かなかったのですが改めて聴いてどう感じるか、今なら好きになれるかも、と自分自身楽しみにしていたのです。つまり聴き直して良いと思ったら素直に「良い」と書いていたでしょう。実際「SAXOPHONE COLOSSUS」の場合、以前は気付かなかった良さについても言及しています。最初からけなすのが目的であれば、今回のようにわざわざ何度も繰り返し聴き直すことなく、十年以上前の印象だけで書いていたと思います。
 長くなりますが、あともう一つ言わせて頂ければ今回これらの記事を書くに当たって、色々他の方のブログを拝見しましたが、「名盤」とか「傑作」位しか書いていなかったり、又は評論家の人が言っているようなことをそのまま書いているだけのようなものが多かったので、本当にこれらのアルバムが好きな方の本音を、自分の言葉で語って頂きたかったのです。
 もちろん私もbassclefさんと同じで「感じる」事が一番大事だと思っています。実際フリー・ジャズなんて体全体で「感じ」なければ好きになれません(中には頭で聴いている人もいるようですが)。ただ、ある評論家の方の文章を読んで、それまでとは音楽の聴き方・価値観が変わってしまうほどの衝撃を受けたという経験が私にはあるので、音楽を聴いて感じた事を言葉にするのも大きな価値があると思っています。
 
by: おみや | 2007/01/20 01:11 | URL [編集] | page top↑
#
おみやさん、再び真摯なコメントを感謝します。僕の方もこういうやりとりまでできることは、いいことだと大いに思っております。(つっかかれたおみやさんの方には迷惑な話しだったと思いますが)

>誤解して頂きたくないのは、褒めている部分も多い「SAXOPHONE COLOSSUS」はもちろん「COOL STRUTTIN'」も最初からけなす目的を持って書いたわけではありません~

そうですね、この点については、僕の方が誤解がしていたようです。すみませんでした。
僕の方に感情的な部分が~ちくしょう、オレの大好きなクール・ストラッティンのことを印象に残らないだと!(笑)~もあって、おみやさんの意図したわけではない「悪意のある否定的なもの」として捉えてしまったようです。
思うに・・・おみやさんは、生真面目にジャズ(音楽)を探求していきたい、と考えている方なのでしょうね。
僕などは、もうジャズ聴きが長いので、いろんなレコードに対する世間の評価・評判などはあまり気になりません。逆に言うと、もう「自分の好きな音楽」が凝り固まっているのでしょう(笑)だから・・・自分が好きで「いい」と信じる音楽だけをいっぱい聴けばいいじゃないか、という偏狭なスタンスになっております(笑)
余談ですが、(すでにご存知かもしれませんが)OLD WAVE http://blog.goo.ne.jp/8823blue/d/20070117
というジャズのブログがあります。サイケおやじさんという方のブログですが、こちらでは、いろんなジャズのレコードをほとんど毎日とりあげていて、おみやさんが探求心からも知りたいという、演奏上の「聴きどころ」みたいなものまで、そのレコードの全曲くまなく解説されております。その解説がまた的確な素晴らしいものです。ぜひのぞいてみてください。とても参考になると思います。
なお、僕の方も「ジャズは感じることだ!」という言葉とは矛盾しておりますが(笑)そして、音楽を文章で表現するということはむなしいことだと思いつつも~
<夢見るレコード>http://bassclef.air-nifty.com/monk/2006/09/__892b.html
というブログをやっております。好きなジャズのLPについてだらだらと書いております。またオヒマの時にでものぞいてみてください。もちろん・・・反論コメントなどいつでもどうぞ(笑)
by: bassclef | 2007/01/21 10:39 | URL [編集] | page top↑
#
 bassclefさん、ブログ拝見致しました。緻密な分析とジャズに対する愛情にとても感銘を受けました。
 確かにこれだけ聴き込んでいらっしゃる方であれば、私の文章に反発を覚えられるのも無理はないと思い、やはり慣れないことをすると恥をかく、と反省しました。
 サイケおやじさんのブログの紹介もして頂き、ありがとうございました。まだ少ししか拝見していませんが、じっくり読んで色々な聴き方を知りたいと思います。
 元々私がこのブログを始めようと思ったのは、自分は素晴らしいと思っていても過小評価されているなあ、と思うものが結構あるので、そういうものを紹介して少しでも多くの方に聴いて気に入ってもらえたら素晴らしい、という理由です。フリー・ジャズを取り上げる機会が多いのはそのためです。
 最初の頃は好きなアルバムばかり取り上げていたので、あまり批判的な文章は書かないように、と思っていたのですが、思い入れが強すぎて逆に書けなくなってきて、最近はその時たまたま買ったアルバムなどを取り上げるようになってきてしまいました。
 そうなると当然全部のアルバムを好きになるとは限らないので、少し批判的な文章も書くようになってきて、それに慣れてきてしまった部分もあり、そこは気を付けていかなければいけないなと思っています。
 少し言い訳がましくなりますが、本当を言うと次回の記事は、人気の高いアルバム・タイトル曲より他の曲の方が個人的には好きだ、と書こうと思っていたのです(ホント、言い訳がましく聞こえますが)。
 ということなので、もうしばらくソニー・クラーク特集を続けて、それからはまた初心に返って、読んだ方が「聴いたこと無いアルバムだけどちょっと聴いてみようかな」と思えるような文章を目指して書いていこうと思います。ただ、最近ハード・バップのアルバムを結構入手したので、有名・無名問わず気に入ったものは時々取り上げたいと思っています。 トンチンカンな事を書いていたら遠慮なくツッこんで下さい。いえいえ、bassclefさんの文章に反論だなんて私なんかとても。あ、でも私はこっちの曲・アルバムの方が好きです位は書くかもしれませんので、その時は「あ、そう」と聞き流して下さい。
by: おみや | 2007/01/22 01:28 | URL [編集] | page top↑

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