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「HARLEM BLUES」PHINEAS NEWBORN JR.

 フィニアス・ニューボーンJR.1969年録音のアルバムです。といってもこのアルバムが発表されたのは1975年の事で、元々この時のセッションで録音された15曲から選ばれた8曲が「PLEASE SEND ME SOMEONE TO LOVE」というアルバムとして発表されており、そこから漏れた未発表(つまりボツ)の7曲を、録音後6年経った1975年に「HARLEM BLUES」というアルバムとして当時日本だけで発売したそうです。

 私は「PLEASE SEND ME SOMEONE TO LOVE」の方は未聴なので、そちらについては何とも言えませんが、この「HARLEM BLUES」に関してはボツになったのが不思議な位素晴らしい演奏が目白押しです。

 フィニアス・ニューボーンJR.といえば、アート・テイタムやオスカー・ピーターソン達と比較されるように、両手をフルに使った超絶技巧で有名なピアニストですが、若い頃のようにテクニックで押しまくるのではなく、もっと落ち着いたというか、余裕があるというか、テクニックと感情表現がうまく結びついているような印象があります。

 ところでこのアルバムはピアノ・トリオ編成なのですが、ベースはレイ・ブラウン、ドラムは何とあのエルヴィン・ジョーンズです。しかも50年代ではなく、コルトレーン・グループを経験した後の1969年のエルヴィンですよ、ねえ。って、おお、ちょっと興奮しちゃった。恥ずかし。

 1、4、7曲目(1はトラディショナル、4、7はそれぞれレイ・ブラウン、ホレス・シルヴァーのオリジナル)などのアップテンポではいかにもエルヴィンらしいポリリズミックかつダイナミックな演奏で、フィニアスのテクニックを生かしたピアノも素晴らしく、最初に聴いた時からお気に入りでしたが、残りのスタンダード・ナンバーでのピアノも聴くほどに好きになってきて、ハズレ曲の無い良いアルバムだと思います。

 しかしこれらが録音当時全てボツにされたということは、「PLEASE SEND ME SOMEONE TO LOVE」の方はもっと良い演奏だということ(少なくともコンテンポラリー・レコードのプロデューサーであるレスター・ケーニッヒにとっては)になりますが、一体どんな演奏なのか興味のあるところです。

 ところでこの演奏を録音当時のフィニアスの年齢は38歳ですが、この前後4年間ずつは精神疾患のためレコーディングを全くしていません。この録音当時だけ調子が一時的に回復していたのか、調子が悪くてもこれだけの演奏が出来たのかは分かりませんが、こういう人のことを天才と言うのでしょうね、凄いッス。 
 
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23:25 | jazz | comments (2) | trackbacks (0) | page top↑
「LONESOME TRAVELER」RAY BRYANT | top | 「DONALD BYRD AT THE HALF NOTE CAFE Vol.1」

Comments

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名前しか知りませんでしたが、興味深いメンバーですね。
気になります。
by: piouhgd | 2007/08/07 00:37 | URL [編集] | page top↑
#
 1969年のエルヴィンですからね。よくこの共演が実現したなと思います。でも何気なく聴いていると気にならないのですが、集中してじっくり聴くとフィニアスとエルヴィンのリズム感は随分違うと思います。それでもさほど違和感を感じないのは、フィニアスのプレイが時代に左右されない魅力を持っているからかなと思います。
by: おみや | 2007/08/07 21:34 | URL [編集] | page top↑

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