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「FLYING HOME」聴き比べ その3

  「フライング・ホーム」の聴き比べも3回目となりましたが、今回はイリノイ・ジャケーがアラディンというインディーの黒人音楽レーベルから出した1945年録音のヴァージョンを紹介します。

 編成はts,tp,bs,tb,p,gt,b,drというオクテットで私の知っている人もそうでない人もいます。中でも目を惹くのは後にヴァイブ奏者に転向しますが当時はドラマーだった(ライオネル・ハンプトンと同じですね)ジョニー・オーティスです。この人は白人ですがブラック・ミュージックに惚れ込み、後にジョニー・オーティス・ショウというバンドを率いてジャンプ~R&B~R&R界で大活躍し、エスター・フィリップスやロビンズ、ジミー・ノーラン等優秀なスターを輩出する事になります。それはともかく、ここでのドラムは迫力のある素晴らしいもので、とても白人とは思えないプレイを聴かせてくれます。
 あと印象に残るプレイといえば、ラッセル・ジャケー(イリノイ・ジャケーの兄)のミュート・トランペットによるソロです。このソロのバックでテナーとバリトン・サックスがリフを吹くのですが、これがまたカッコイイ。特にバリトンの低音の響きがイイです。
 肝心のジャケーのテナー・ソロですが、なんと昔ハンプトン・オーケストラで自分が吹いたソロをそのまま吹いています。こう聞くと「なーんだ」と思われるかもしれませんが、これがカッコイイんですよ。そもそもこのソロ自体が素晴らしい(もしかしたら最初から作曲されたものかもしれません、それだけ完成度が高いです)ですし、テンポも元のヴァージョンより速く、サックスの音もよりワイルドになっています。なによりスゴイと思うのは、元のヴァージョンでのバックのサウンドはスイングの名残が残っていて、今回のヴァージョンはほぼ完全にジャンプ・サウンドという風に変わっているにも関わらず、同じ内容のソロでも全然違和感なく聞えるということです。単純に時間で考えればたった三年しか経っていないわけですが、この時代における三年の差というのはとても大きなものがあると思います。

 ところでこのヴァージョンはパート1と2に分かれていて、パート1の方はハンプトン・オーケストラのヴァージョンに近いのですが、パート2はコード進行は同じもののテーマらしきものはほとんど無く(いかにもヘッド・アレンジ的なテーマというか短いアンサンブルがあるだけ)、トロンボーン・ピアノ・テナーのソロを回していくというものです。勝手な想像ですが、シングルを出すに当たってSP盤のB面を埋めるために即興的に作ったものではないでしょうか。トロンボーンとピアノのソロもあまり面白くありませんが、救いはジャケーのテナー・ソロがパート1よりワイルドでフリーク・トーンも聴けることです。ここでのプレイはさすが元祖ホンク・テナーの名に恥じない迫力のあるものです。

 私が初めて聴いたこの曲のヴァージョンはこれなのですが、最初に聴いた時感じた衝撃、というかカッコよさは今でも忘れられません。今度の聴き比べで私が紹介したものの他に、おそらくジャケー自身何度か再録音しているでしょうし、他の人がカヴァーしたものもいくつかあると思いますが、このヴァージョンを超えるものは無いのではないでしょうか。もしあれば是非聴いてみたいので、御存知の方がいらっしゃれば教えて頂きたいです。

 さて、これで「フライング・ホーム」の聴き比べも今回で終わってしまったので次何行きましょうか。今回の記事で名前の出たジョニー・オーティス・ショウでも聴いてみましょうかね。一時期良く聴いたなあ。
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「THE ORIGINAL JOHNNY OTIS SHOW」JOHNNY OTIS | top | 「FLYING HOME」聴き比べ その2

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