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「JAZZ AS PLAYED IN AN EXCLUSIVE SIDE STREET CLUB」NINA SIMONE

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 ニーナ・シモンが1957年に録音したベツレヘム・レーベルからのファースト・アルバムです。原題は上記の通りやたら長いためか、日本盤のライナーでは「ファースト・レコーディング」と書かれています。

 ニーナ・シモンといえば、ジャンル分け不可能と言われるほど幅広いレパートリーを持つ個性的なシンガー/ピアニストとして有名ですが、このファーストはピアノ・トリオ編成で、取り上げている曲もスタンダードが多く比較的ジャズっぽいサウンドです。

 ニーナ・シモンの名は随分前から知っており興味もかなりあったのにも関わらず、なぜか聴きそびれていました。今回ようやくこのファーストを入手して初めて彼女の歌とピアノを聴いたわけですが、1曲目のピアノのイントロを聴いただけで「おおっ!」といきなり引き込まれ、その後に出てきた歌声にも一発でしびれました。
 女性にしては低めで伸びのある声はとても魅力的ですし、ピアノもクラシックの教育を受けただけあってテクニックもあり、クラシカルなフレーズも随所に聴かれます。ライナーで彼女がピアノに徹していても十分活躍できただろうと書かれていますが、それもうなずけるほどのテクニックとユニークな個性を持っていると思います。

 彼女が後に公民権運動などに関わったということを聞いていたので、実は凄く黒い音を想像していたのですが、実際にはむしろ白人的な要素も強く、バックの4ビート(ドラムのアル・ヒースがいいプレイをしてます)とクラシカルでスクエアなノリのピアノ、そして声は黒人的ながら比較的ストレートな歌い方など、この組み合わせがとても絶妙に感じました。曲によっては後のビル・エヴァンスを思わせる部分もあります。

 このアルバムからは10曲目の「アイ・ラヴズ・ユー・ポーギー」が大ヒットして彼女の代表曲になりましたが、個人的には1、2、5、7曲目、そしてボーナス・トラックが3曲ありますがその中からの13曲目がお気に入りです。

 先にこのアルバムは比較的ジャズっぽいと書きましたが、それでもゴスペル・ナンバーやラテン調、8ビート(といってもジャズ・ロックとかではなく、ライナーではエキゾチックなアフリカン・ナンバーと書かれています)の曲など、やはりジャズの一言では括れない懐の深さがあります。後にはフォークやポップス畑の曲を取り上げる等、さらに幅を広げていく(ジャズ・ヴォーカル・ファンにはよく思われていないでしょうが)わけですが、ファースト・アルバムでこの完成度、個性の強さは本当に驚くべき事だと思います。後の時代の作品も気になるので入手してもっと掘り下げて聴いていきたいと思います。これはハマリそうな予感がします。

 さて次回ですが、ニーナ・シモンの他にヴォーカルの入ったジャズ・アルバムで公民権運動に関わるなど黒人的な要素を強く押し出したものといえば、やはりアレでしょうか。実は以前入手したものの全然聴いていないので、良い機会かなと思いこれから聴いてみようと思います。 
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00:13 | jazz | comments (2) | trackbacks (0) | page top↑
「WE INSIST!」MAX ROACH | top | 「MELLOW MAMA」DINAH WASHINGTON

Comments

# ニーナ・シモンについて
 おみやさん、こんばんは。ご無沙汰しております。

 ニーナ・シモンのアルバムはつい二年程前に初めて聴きました。新宿で酔っ払って終電がなくなって、三丁目の地下にあるバーで夜明け近くにマスターがかけてくれたのが彼女の"Here Comes The Sun"でした(笑)。ニーナにしては随分ソフト・タッチで爽やかな印象のアルバムですが、それでも"How Long Must I Wonder"を聴くとまるで自分のことを歌われているかのように思ってしまい胸が苦しくなります。

 このファースト・アルバムではまだジャズの香りが漂っていますね。ただ、呑気な雰囲気の"Good Bait"をあんな風に優雅に料理するとは驚きでした。全く別の曲といってもいいのではないでしょうか。導入部のピアノ・ソロから終わりまでじっと聴き入ってしまう見事な出来ですね。これは"You'll Never Walk Alone"にも当てはまると思います。「ファースト・アルバムでこの完成度、個性の強さは本当に驚くべき事だと思います。」というおみやさんの言葉、全く同感です。

 ただ残念なのは、ファースト・アルバムで「ジャズ」というレッテルを貼られたが故にジャンル分けが無意味な後年のアルバムまでもがジャズのコーナーに置かれてしまっていることです。「私のアルバムをジャズのコーナーに置くな!」とマイルスばりに言っても良かったのではと思います(笑)。

 私はまだ彼女のアルバムを何枚かしか聴いたことがありませんが、ニーナ・シモンの音楽はジャズというひとつのジャンルに収まるような小さなものではなく、「ニーナ・シモン」という名の広大な海のような音楽で、私なんかはその上で浮き輪でもつけてポカーンと浮かんでいるのが関の山です。すこしずつ聴いていってせめて浮き輪が外せるようになればいいなぁ。

 ご無沙汰している癖に長々と失礼致しました。またお邪魔しますので懲りずにお付き合い頂ければ嬉しいです。では!
by: rollins1581 | 2007/11/27 05:52 | URL [編集] | page top↑
#
 rollins1581さん、お久しぶりです。コメントありがとうございました。rollins1581さんの力の入った文章にニーナへの愛情が感じられました。

 ニーナのようにジャンル分け不可能なアーティストに対する評価はおおむね低いものですが、そのような評価をするのは大体特定のジャンルしか聴かない人達に多いように思います。ジャンルという他人が作った枠の中にこもっていれば自分の感性を疑われる事もなく、その枠に入りきらないものを排除していれば安泰、というわけです。って言葉が過ぎてしまいましたね。

 それはともかく、私も「グッド・ベイト」の解釈にはビックリしました。この曲はコルトレーンのヴァージョンしか聴いたことがありませんが、正直ニーナのヴァージョンを聴くまでは脳天気すぎる感じがして全然良い曲だと思っていませんでした。しかしニーナのヴァージョンはrollins1581さんの仰るように素晴らしい演奏で...全く溜息が出てしまいます。

 私はまだファーストしか聴いていませんが、これから出来るだけ多くのアルバムを入手していきたいと思っているので、また良いアルバムがあれば取り上げたいと思っています。こちらこそ懲りずにお付き合い下されば幸いです。これからも宜しくお願い致します。
 
by: | 2007/11/27 22:41 | URL [編集] | page top↑

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